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オーロラ!オーロラ!オーロラ!

先日コペンハーゲン空港を順調に出発し、一度目のお食事サービス中、ひとりのお客様から、

「オーロラが見えたら、おしえてください。」

とのリクエストがありました。

そうなんです。
東京は、まだまだ暑いですが、オーロラシーズンはすでに始まっているのです。
実は、私も最近まで、オーロラはもっと遅い時期にしか見られないと思っていたのですが、前回のフライトでお会いしたお客様とお話しさせて頂いた際、これからオーロラツアーへお出かけになるというお話を聞き、既にそのチャンスが訪れていることを初めて知ったのです。

お食事サービスが終了した後、早速、操縦室へ向かい、オーロラが出たらおしえて欲しいとおっしゃっているお客様がいらっしゃるので、見つけたら連絡をもらえるように、機長へお願いしに行きました。

オーロラの出現を期待している私に、機長からは、
「そうか。でも、今日はそういう天候じゃないし、無理だと思うよ。二日前のニューヨーク便なら見えていたけれどね。お客様には、もう一度、往復チケットを購入して、オーロラを見に来てくださるようにお伝えしなさい。」
との返答。

それでも、諦めきれずに、
「でも、でも、万が一、見えたときには、必ずおしえてくださいね!」
と、再度お願いしてみたものの、

「いや、見えないと思うよ。今日は。」
と、つれない返事。。。

お客様にどうお伝えしようかと、頭を悩ませながら、客室へ引き返したところ、ギャレーのインターフォンへ操縦室から連絡が。
インターフォンをとった、スチュワードが私のほうを振り向き言いました。

「今、オーロラ出てるって。」

!!!!!

すぐに、近くの窓から、外を見てオーロラが出ていることを確認。
お客様のもとへ向かいました。
オーロラが見えているのは、機体前方向かって左側。

既にお休みになっているお客様の妨げにならない様、注意しながら、オーロラが見えたらおしえて欲しいとリクエストのあったお客様と、その他にも左側の窓席でまだ起きていらっしゃるお客様には、小声で、「オーロラが出ているので、もし宜しければ日除けを上げて、窓の外をご覧ください。」と、お伝えしました。まだ、お食事サービス後、それほど時間が経過していませんでしたので、たくさんのお客様に機内からのオーロラ鑑賞を楽しんでいただくことができました。

お客様の喜んでいらっしゃるお顔を拝見することができて、私も本当に嬉しく、機長へのお礼を言いに、操縦室へ向かいました。

操縦室の窓に広がる、幻想的なオーロラのゆらめき。
何度見ても、初めて見たときと同じように大きな感動が胸に広がります。
すでに休憩時間に入っていた私も、オーロラの写真を撮影させてもらうことができました。

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機内からオーロラを見ると、肉眼では、白い靄にしか見えませんが、写真に撮ると緑色をしていることが多いです。

なんだ、白い靄か。。。と、すぐに判断せずに、ぜひ一度、カメラで撮影してみてください。意外なオーロラの真の姿に驚かれると思います。

必死に撮影している私に、機長が手元のipadで地図を表示させ、現在の飛行地点を説明してくれました。
機長によると、オーロラが出現している現在地は、北欧に近い側のロシア上空。北極ラインにほど近いVORKUTA空港の近く。
このまま機体は、北東方向へ飛行を続け、北極圏近くを飛行したのちに、徐々に南東方面へ飛行し、成田空港まで飛行を続けるとのこと。
これからまだ、気温の低い地域へ飛行を続けるということは、まだまだオーロラを見続けるチャンスがあるのでは?と思いつつ、客室へ戻り、先ほどのお客様の元へ。

「オーロラは、見えましたか?」

「はい。見えました。ありがとうございます。機長にもよろしくお伝えください。実は、今回オーロラを見るために5日間、アイスランドへ行っていたんですが、一度も見ることができなかったんです。ここの周りの方たちも何人か一緒だったんですよ。」

そんな事情があったとは、全く存じ上げず、機内で見ることができて本当に良かったと思いました。機内でも毎回見られる訳ではないので、お客様には、きっと運があったんですね。お客様の嬉しそうな笑顔に安心して休憩へ入りました。

休憩から戻り、トイレの清掃や、お座席からのごみの回収、また、起きていらっしゃるお客様へのお水のサービスなどを終え、到着の1時間30分前。
機体は、ロシア上空から日本列島へ徐々に近づき、同僚と共に朝食サービスを行っていると、先ほどのお客様から声をかけられました。

「あのあと、もっとすごいのが見えたんですよ!」

「えっ、そうなんですか?!もっと光が強くなったりしていたんですか?」

「そう。もっともっと大きくて、うねるようなものすごいオーロラが見えていたんです!!」

う、羨ましいです!なぜ、私はそんな絶好の機会に休憩へ。。。
でも、良いんです。お客様が喜んでくださったのなら、私はそれで十分なんです。。

その後、私が休憩に入っていた際に、サービスをしていた同僚からも、

「あのあと、すごいのが見えたんだよー」

という、追い打ちを掛けるような報告が。
その同僚によると、パイロットの食事を届けに操縦室へ入った際に、偶然、カーテン状に大きくうねる巨大なオーロラが見えたそうです。
カメラを託してから、休憩へ入れば良かったと、ちょっと後悔。

無事に成田到着後、機長に、お客様が大変喜んでいらっしゃったこと、オーロラを見るために5日間アイスランドへ行ったにも関わらず一度も見ることができずに、今回機内で初めてみることができたということ、そして機長へお礼をおっしゃっていたことを報告しました。

「そうか、そんなことがあったんだね。僕がオーロラを見せてあげたわけじゃないけれど、お客様が喜んでくださったのなら良かった。ただ、これからはもう、オーロラを見るためにアイスランドまで行く必要はないね。SASのフライトで、成田‐コペンハーゲンを往復してもらうだけでいいんだから。」

「ところで、どうして日本人にとってオーロラはそんなに特別なんだい?」

そうです。
スカンジナビア人たちにとって、オーロラはごく身近な存在。
スウェーデンの北などでは、街中で難なく見れてしまうほどの遭遇率なのです。

「日本では、オーロラを見ることはできないし、もし、オーロラを見たかったら、日本から遠く離れたカナダか北欧まで行かなければならないので、日本人にとって、オーロラを見るということはとても大変なことなんです。それに、勿論、その場所へ行ったからと言って、毎回見られる訳ではないので、見られたときには本当に感動するんです。」

私の説明に、優しくうなずく機長。

とっても雄大なオーロラを見ることができた記念に、その日の乗務員一同で記念写真を撮影しました。

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皆様と機上にてお会いできます様、機長はじめ乗務員一同心よりお待ちしております。

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